6.保育する人の様子を見て 保活のススメ!現役園長が語る保育園の選び方

2018-01-17


こんにちは。保育園SCOPS園長の森川 慶です。

今回も「よい保育施設の選び方 十か条」について解説していきます。

今回はこちらです。

六 保育する人の様子を見て ○ 保育する人の数が十分か、聞いてみましょう ○ 保育士の資格を持つ人がいるか、聞いてみましょう ○ 保育する人が笑顔で子どもたちに接しているか、見てみましょう ○ 保育する人の中には経験が豊かな人もいるか、見てみましょう

よい保育施設の選び方 十か条より



保育者で保育は9割決まる?

この章は10か条の中でも特に大切な条項と言えます。

なぜならば、保育=保育者と言ってもいいぐらい、保育者の質で決まります。

これまで環境面の大切さをお伝えしてきましたが、やっぱり保育は人があってのものです。

適切な保育者の上に充実した保育環境が備わって良い保育が展開されます。

築50年の保育室 そんなに広くはない 特別なカリキュラムも無い 立派な保育理念も無い

でも先生がとても優しい 笑顔があふれている そんな園はやっぱり良い保育園なのです。

つまりあなたが見学した保育園がどんなに古かろうと、どんなに目新しくなくても、対応してくれた園長や保育士が素敵であれば間違いは少ないと思います。

ただ裏を返せば、この保育士不足の時代、園が老朽化していたり、理念が無い保育園は優秀な人材を集めることが難しくなっているので、そういった意味ではそれらの要素も判断材料の一つとも言えるかもしれません。



保育をする人の数が十分かはどうやって分かるの?

「保育士は十分足りていますか?」と聞いて「いや、全然足りていないんですよー アハハ」と答える園長はまずいないでしょう。

十分かどうかをどうやって判断すればよいか?

まずは国が定めている配置基準を知る必要があります。(幼児は省略)

0歳児3人:保育者1人 1歳児&2歳児6人:保育者1人

ちなみに保育者とありますが、認可保育園の場合は保育士の数ですが、認可外ではそれぞれの園によって保育士の必要数が決まっており、必ずしも全員が保育士である必要はありません。

無資格者がいる=悪い園とは言えないのでご注意下さい。

この配置基準の数がいれば十分だな、と思ったら違うのです。



日経新聞1月8日
日本経済新聞1月8日の記事より


国は上記の配置基準で配置するよう求めていますが、現場の自治体や保育士は「その配置基準じゃムリ!危ない!」と自治体独自の配置基準のまま続けているところが多いのです。

最も多いのは1歳児5人:保育者1人と一人分余裕を持った基準にしている自治体が多いようです。


「2.事前に見学を 「よい保育施設の選び方10か条」を園長の視点から解説でも説明したのですが、特に外遊びでは1歳児12人を2人で見るというのは結構しんどいものがあります。

つまり室内であれば、1歳児の部屋を見て、子どもの数と保育者の数を数えてみて、比率がどのようになっているかを見てみましょう。

子ども4~5人:1人であれば、余裕を持った人員配置

子ども6人  :1人であれば、最低限の配置

子ども7人以上:1人であれば、ちょっと大丈夫かな?   となります。 

ただし、たまたま部屋を抜けて、違う作業をしていたケースもあるので、あくまでも参考程度として考えておいてください。

外遊びの場合はやはり 子ども4~5人:1人だと安心できると思います。



座っているだけなのは悪い保育?

私がイタリアへ保育研修に行った際、ある保育園の0歳児クラスを見た時のことです。

先生はリラックスして足を伸ばして座り、くつろいでいます。

海外から見学者が来ているのに、「こんなに暇そうにしていていいんだろうか?さぼってんじゃないの?」と当時、ショックを受けました。

でもその後、保育の勉強をする中で、「日本の保育・子育てこそが常に構いすぎている」ということに気づきました。

日本の保育園では常に子どもに「○〇ちゃん、何してるの?」「わー素敵だね」と、とにかく話しかけたり、一緒に遊ぶことが良い風潮があります。

海外の保育は、「子どもが集中している時は声をかけない」「何かを子どもが要求した時に丁寧に応えてあげる」ことを重視しています。

子どもの自主性を伸ばすところに重きを置いているのです。

イタリアの彼女は決してサボっているわけではなく、自ら空間をリラックスさせる一つの環境として振舞っている、子どもの遊びを邪魔しないようにしていたのです。

といっても、声掛けを丁寧にすることが勿論、悪いことではありません。信頼関係も育つでしょう。

でも皆さんには、ゆったりと座って何もしていない保育士を見て、「この保育士はダメなんだな」と思ってほしくはないのです。

きっとその保育士の表情は柔らかく良い表情をしていると思います。

もちろん、暗いオーラ全開で、落ち込み切っている人は心配になります(笑)



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著者プロフィール

株式会社SCOPS(スコップス) 代表取締役 森川 慶


法政大学社会学部メディア社会学科卒 在学中、独学での一般試験を経て、保育士資格を取得 平成20年4月から社会福祉法人にて、保育士として3年勤務。 入社4年目で認定保育園の園長に就任 研修制度に応募し、一週間かけてイタリア・オランダの保育園を視察 質と量を両立できる会社・施設を作りたいと思い、起業を決意。法人を退職する。 退職後、勉強のため、毎年2000人以上の保育関係者が見学に訪れる保育園にて、半年間勤務させて頂く 勤務の傍ら、創業メンバーと共に株式会社SCOPS(スコップス)の設立を準備 平成24年12月株式会社SCOPS設立、代表取締役として就任 平成30年4月に3園目となる保育園SCOPS公園前を開所予定 >株式会社SCOPS http://scops.jp/

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