3.見た目だけで決めないで 「よい保育施設の選び方10か条」を園長の視点から解説

2018-01-12

保活
こんにちは。保育園SCOPS園長の森川です。 今回も「よい保育施設の選び方 十か条」について解説していきます。 今回はこちらです。

三 見た目だけで決めないで

・キャッチフレーズ、建物の外観や壁紙がきれい、保育料が安いなど、見た目だけで決めるのはやめましょう キャッチフレーズ、建物の外観や壁紙などは、きれいな方がよいし、保育料が安かったり、便利な場所にある施設は魅力的です。しかし、子どもが長時間過ごす上で最も大切なことは、子どもが過ごしやすい環境か、保育する人の配慮が行き届いているか、きちんとした保育のプログラムがあるかなどです。このようなことは、見た目だけではわかりません。    保育料についても、自治体から補助がある場合や、働いている人が皆ボランティア精神の持ち主という例外的なことでもあれば別ですが、安すぎれば、どこかに無理があるのでは、と思った方がよいでしょう。また、利用しやすい便利な場所にあることも大切ですが、保育内容に問題があったり、子どもが過ごすには好ましくないような施設は避けたいものです。
「よい保育施設の選び方10か条」より
まずこの文章には認可園と認可外園(自治体が独自に助成する認証保育園等も含みます)の2つの視点が混ざっているので、それぞれについて考えていきましょう。

認可保育園でチェックする見た目のポイント

認可園についてはハード面ではパッと見て、安心できる園が多いでしょう。 園庭についてはとても魅力的ですが、自宅から通える範囲内を考えた時に、園庭の有無にこだわるのは都市部では現実的ではなくなっている部分もありますので、園庭必須にした場合はかなり選択肢が絞られてきます。 見た目のポイントとしては

「保育環境が工夫されているか?」

が挙げられます。 「保育環境が工夫されているか?」は一言で言えば、「保育環境を見て、自分達もワクワクするか?」という観点です。 活気のある保育園 活気がある保育園環境イメージ よく勘違いしがちなのですが、机とイスが整然と並んでいて、それ以外の無駄なものは一切ないという保育室は理想とは言えません。 どちらかと言うと、

「ガチャガチャしている」「でもなんか落ち着くし、楽しそう」という活気がある環境が理想

と言えます。 見学をした時に「子どもが遊ぶ姿が想像できる」「自分も遊んでみたい」と思わせる環境はいい環境と言えます。 他にも「作りかけの玩具が飾られていて、遊びを継続することができる」「子どもの描いた絵や作品が保育室に飾ってある」 という点は保育士が日頃、子どものことを考えながら保育をしている様子が伺えます。 一方、「キャラクターなどの作り物で壁面を飾る」といったことが保育園では常識のようになっていますが、私はそれほど重要なものだとは思っていません。 まず、壁面飾りの作成は細かい作業が必要なため、非常に時間がかかります。 そういった手の込んだ壁面飾りを見ると、「ちゃんと休憩取れているのかな?」「保育のことを考えている時間は取れているのかな?」ということが気になってきます。 キャラクターでかわいく壁面を飾り付けるという行為は、保育の目的からすれば、それほど重要なことではないにも関わらず、園の伝統などで、何となく続けている園も多いためです。 まとめると、

良い保育園環境とは子どもの興味関心を育て、子どものために考えられた空間であり、大人もワクワクしてしまう空間

と言えます。

認可外保育園でチェックする見た目のポイント

基本的な見た目のポイントは上記の認可園と同じですが、認可外園は面積もそれほど広くない園も多く、ハード面でとても良いと言える園は多くないかもしれません。 認可外園については、ハード的な見た目よりも、10か条の中にある「保育料の安さ」「課外プログラムの充実」というイメージの見た目の良さを謳っている場合に注意が必要です。 まず料金についてですが、ここに関しては、10か条にある「安すぎれば、どこかに無理があるのでは、と思った方がよいでしょう。」という意見に私も全面的に賛成です。 そもそも保育園というビジネスは儲かりづらいことが知られています。 私の園も認定園として、補助金がもらえるまでは赤字、何とか多くの園児を入れてトントンという時期がありました。 保育園で保育料を下げるためには、人件費のコストダウン以外に効果的な方法はありません。 人件費を下げるということは、保育者の人数を減らすということです。 どんな良い保育園や保育者でも、保育人数が十分でない場合は、継続的に良い保育を出来る可能性はほぼ0%と言えます。 すなわち、

保育料が安い=保育者が足りていないという可能性は常に頭に入れておく必要があります。

課外プログラムについてもそれ自体を否定する気はありませんが、私が気になるのは肝心の「保育部分」についてしっかり考え、実践された上にそういった課外プログラムがあるかどうかということです。 是非、見学時に「何のためにプログラムを取り入れているのか?」「園としての保育への想い」を聞き、判断してみて下さい。 この2つのポイントは保育室環境の話とは反対で、

「大人がうれしい」見た目・イメージが前面に出ている園は注意した方がいいと思います。

次の記事はこちら >4.部屋の中まで入って見て...


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著者プロフィール

株式会社SCOPS(スコップス) 代表取締役 森川 慶


法政大学社会学部メディア社会学科卒 在学中、独学での一般試験を経て、保育士資格を取得 平成20年4月から社会福祉法人にて、保育士として3年勤務。 入社4年目で認定保育園の園長に就任 研修制度に応募し、一週間かけてイタリア・オランダの保育園を視察 質と量を両立できる会社・施設を作りたいと思い、起業を決意。法人を退職する。 退職後、勉強のため、毎年2000人以上の保育関係者が見学に訪れる保育園にて、半年間勤務させて頂く 勤務の傍ら、創業メンバーと共に株式会社SCOPS(スコップス)の設立を準備 平成24年12月株式会社SCOPS設立、代表取締役として就任 平成30年4月に3園目となる保育園SCOPS公園前を開所予定 >株式会社SCOPS http://scops.jp/

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